目で見る臨床検査シリーズ カラーグラフ
尿の混濁と色調
林 康之
1
1順大臨床病理
pp.614-615
発行日 1969年6月10日
Published Date 1969/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202676
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採尿直後の正常尿は透明で,混濁は病的なものとして検索を進めてよい.尿の色調の異常は,赤色,褐色,褐黒色,緑褐色,緑色,青色,乳白色などいろいろで,さらにまた排出物質の比率によって各中間色を呈することから"異常"の判断がむずかしい.投与薬物や食物の影響もあり,軽度のものはほとんど見のがしているともいえる.しかし,どんな色調にしても,強度の着色と混濁は尿路系疾患と代謝異常を示すものと考えてよいであろう.
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