阪大・阿部内科 研修医のためのWard Conference・5
腎性高血圧—aortitis syndromeによる症例の診断から治療まで
阿部 裕
1
,
苅田 全世
1
,
三木 謙
1
,
折田 義正
1
,
浜中 康彦
1
,
桜井 勗
2
,
田中 寿英
1
,
木村 煕
1
,
吉川 博通
1
,
望月 茂樹
1
,
高安 健
1
1阪大阿部内科
2阪大泌尿器科
pp.575-580
発行日 1969年5月10日
Published Date 1969/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202665
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阿部 われわれは日常,多くの高血圧患者に接し,治療を行なっているが,発症が若年のもの,あるいは各種降圧剤に反応しないものには特に注意する必要がある.最近高血圧診断の技術の進歩,関連分野を含めた新しい概念の統一がいちじるしく,治療範囲も一段と拡大された.本日示す症例はこれらの立場より診断を行ない.内科的治療と泌尿器科的手術の協同が有効であったもので,その経過をふりかえり,討論したい.
浜中 症例の概略は次ページの表1のとおりである.
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