話題
子どもは社会にとって重要ではないのか—第12回国際小児科学会議(1968,12月1-7,メキシコ市)と第1回国際小児腎シンポジウム(12月9-11,メキシコ・グァダラハラ市)から
山下 文雄
1
1久大小児科
pp.354-355
発行日 1969年3月10日
Published Date 1969/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202601
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社会保障と栄養失調症
明治維新にさきだつこと約50年(1813),スペインより独立し,土地と自由を求めた革命(1910)をへて,世界でもっとも進歩したといわれる社会主義的憲法をもったメキシコのこの10年間の国力の伸展は特にめざましい.オリンピックをもやりとげたメキシコが小児保健の面でどのような姿勢と実力をもつものか,世界の小児科医がすべていだく疑問であったろう.
会議は社会保障医学センターの講堂を中心に,87国から5500人(うち同伴者1700人)を集めて開催された.日本の参加者は200名をこえ,米国につぐ数であった(正式代表は東大高津教授であったが,東大紛争のため出席をとりやめ,岡山大浜本教授が代わられた).
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