統計
死亡診断書に記載された本態性良性高血圧症の死因(1)
菅沼 達治
1
1厚生省統計調査部
pp.1319
発行日 1968年11月10日
Published Date 1968/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202435
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先生がたがお書きになった死亡診断書をもとにして作られた死因統計は,国民の保健対策の資料となることはもちろん,医学の研究にもおおいに有用なものであることは言をまちません.さらにその正確性については,世界においても有数であることが認められています.しかし,近年増加しつつある高血圧症死亡の20%が,(本態性)良性高血圧症によって占められており,この病名は1つの独立した臨床病名ではありますが,これのみで死亡に至るとは考えがたいものであります.
そこで年間死亡の1/3にあたる1212例の良性高血圧症について,死亡診断書を書かれた先生がたに,合併症や後続症を中心として照会を行なった結果,1108例の回答を得ることができました(回収率.91.9%).
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