病歴のとりかた
代謝性疾患—糖尿病を中心として
阿部 正和
1
1慈恵医大内科
pp.773-775
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202268
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代謝性疾患の診断には臨床検査を駆使しなければならないが,それ以前に一般の疾患の場合とまったく同じように,詳しい病歴をとることがきわめて重要である.遺伝歴はもとより,ささいな自覚症状も聞きもらさないよう配慮しなければならない.それとともに,検査のみに頼ることなく,頭のさきから足のさきまで精細に診察する態度がほしいのである.
ここでは,代謝性疾患のうちで,もっとも頻度の高い糖尿病を例にとり,病歴のとりかた,といっても日常の診療で私自身がやっていることを中心に述べていきたい.
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