血液凝固障害の診断演習
ハーバード大学医学部血液学講義および実習用プリントから
Daniel Deykin
1,2
,
天木 一太
3
1ハーバード大学医学部内科アソシエート
2ベス・イズレル病院
3日大萩原内科
pp.121-127
発行日 1968年1月10日
Published Date 1968/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202080
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本文は,ハーバード大学の医学部(Medical School)の2年生の血液学講義および実習用プリント(1966年版)のなかの,血液凝固の部の実習XおよびXI Case Solving Problemsを,担当者Dr. Deykinの了解を得て邦訳したものである。2年生の実習としては,非常に高級なものであるといえよう。また,米国で先輩が後輩と討論しながら,教育をしているようすもうかがわれる。
血液学の講義と実習は,1月18日から2月8日まで(延べ18日間),毎日朝8時30分から午後12時30分まで(3時間),講義と実習をとりまぜて行なわれた。そのスケジュールは,最初から全部きまつていて,プリントの初めの頁に印刷されて,配布される。講師陣は,悪性貧血の内因子で有名なWilliam B. Castle教授をはじめ,有名無名15人の血液学専門医が,そのもつとも得意とする分野を担当しており,最新の知識までを含んでいて,まことに壮観というほかはない。
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