1967年ノーベル医学・生理学賞
視覚生理学発展の基礎を築いた三博士
冨田 恒男
1
1慶大・生理
pp.1606-1607
発行日 1967年11月10日
Published Date 1967/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201994
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人はどのようにしてものを見ることができ,それを認識するのであろうか。視覚生理学は多年にわたつてあらゆる方法でそのしくみを追求してきた。まだまだ謎として残されている問題も多いが,簡単にいうと,現在それはつぎのように考えられている。
ものを見るという作業は,まず網膜にある視物質が光を受容することから始まる。視物質は,受容した光エネルギーを電気的エネルギーに変える。網膜で受けとつた情報は,この電気的エネルギーが視細胞内を流れ,視細胞の先端にある双極細胞へ到達し,さらに神経節細胞に達することによつて中枢に運ばれる。
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