診断のポイント
いわゆる頭痛もち
帯刀 弘之
1
1杉並組合病院・内科
pp.979-982
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201841
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いわゆる頭痛もちの頭痛とは数年以上よくもならずわるくもならず,消長をくりかえす,習慣性の慢性頭痛(あるいは頭重感)と考えてよかろう。
この頭痛は鎮痛・鎮静剤を用いることにより一時的に緩解し,生命に対する予後もよいのでともすれば軽視され,病像の追求も中断されがちである。患者も頭痛に悩みながらも鎮痛剤を常用したり,慣れともあきらめともつかない日々を送つている。このような実態を反省しつつ,頭痛もち患者にどう対処すればよいか慢性頭痛の原因から考えてみたい。
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