特集 尿糖
尿糖の症例
2.薬物と糖尿
門田 一郎
1
1大阪鉄道病院・内科
pp.195-197
発行日 1967年2月10日
Published Date 1967/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201656
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薬物による糖尿としては古くフロリジン糖尿,またPAS糖尿が知られているが,これらは糖代謝異常を伴わない。ここで問題になるのは糖負荷試験によつて血糖上昇のみられる糖代謝異常をきたし,糖尿の現われる場合である。ステロイド剤,サイアザイド剤,ニコチン酸などの投与によつて起こる糖代謝異常がその代表的なものである。これらは二次性糖尿病といわれ,持続すると糖尿病に移行する可能性があり,またいずれも有用な薬剤として現在繁用されるので臨床上その意義は大きい。
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