この症例をどう診断する?・10
討議
梅田 博道
1
,
金上 晴夫
2
,
田崎 義昭
3
,
市川 平三郎
4
,
和田 敬
5
1東京医歯大内科
2国立がんセンター呼吸器科
3東邦大内科
4国立がんセンター集検部
5久留米大内科
pp.738-743
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201323
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ちよつと見ると異常とは思えない症例
和田 これは,ご覧になるとおわかりのように,病歴とかあるいは診断的な所見というものが,ほとんどないものです。それで患者さんを拝見したとき,なんら別条がないんじやないかと思われた症例です。これは私だけでなく,ある大学病院で心臓専門にやつているところでも,そういわれたそうなんですが,それにもかかわらず実際は心臓病があるというのが問題なんです。
梅田 主訴は運動時の息ぎれということですね。運動時の息ぎれということになると,どうですか,金上先生。
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