症例
レ線像から先天性心疾患をみわける(II)
高尾 篤良
1
1東京女子医大心研
pp.877-881
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201359
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読みかたの基本(つづき)
左心房
正面像では左房は時に左心耳の一部が少し左心縁を形成する以外は心縁を形成しない。しかし,左房が拡大するにつれ,後ろ右方へ膨隆し,軽度の場合には,右心縁中央部の重複陰影(図1)としてのみみられることがある。左心耳は少し出た程度である。さらに左房が拡大すると,右方へも左方へも心縁をこえてひろがる。
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