治療のポイント
じんま疹
矢村 卓三
1
1長崎大・皮膚科学
pp.63-64
発行日 1965年1月10日
Published Date 1965/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200647
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皮膚の反応型の一つ
じんま疹はかゆみをともなつた一過性,表在性,限局性皮膚浮腫で,それは一つの皮膚の反応型と考えた方が妥当である。本症はありふれた疾患で,その診断は一般に容易であるが,その発生病理,病因はすこぶる複雑である。したがつて,その治療にあたつてはそれがいかなる原因でおこつてきたかをよく理解し,それを除去することがもつとも肝要である。
ただいたずらに抗ヒスタミン剤にのみ頼るのでは,その治療とくに慢性じんま疹の根治はありえない。
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