話題
脳血管障害のリハビリテーション—第2回日本リハビリテーション医学会シンポジウムから
杉山 尚
1
1東北大温泉医学研究実験所
pp.1048-1049
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200914
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リハビリテーション医学会創立までのこと
わが国におけるリハビリテーション医学会は数年前よりそれぞれ内科系と整形外科系とでその設立が準備されていたが近い将来わが国においても本学会の飛躍的発展が要望される実状にかんがみ,一昨年,つまり昭和38年8月この両者が中心となり,さらにリハビリテーション医学に関係あるすべての領域をも包含する日本リハビリテーション医学会の創立準備会に統合されたことはまことに幸せなことであった。翌昭和39年7月第1回学会が大阪において水野祥太郎教授を会長に開かれたが,本年は汎太平洋リハビリテーション会議にさきだつて,第2回総会が4月11,12の両日虎の門ホールにおいて大島良雄会長のもとに開催された。
この学会で脳血管障害(C. V. A.)のリハビリテーションシンポジウムが行なわれたが,これは初めからシンポジウムとして企画されたものではなく,集まったC. V. A. に関する一般演題を一括してシンポジウムの形で私が司会するといった肩のこらない新しい形で行なわれたことに意味があったように思われる。リハビリテーション医学におけるC. V. A. のリハビリテーションの占める位置はきわめて大きいもので,このことは昨年同様本年もC. V. A. のリハビリテーションに関する演題が12にもおよび,全演題の1/3を占めていたことでも了解される。
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