ファースト・エイド
エアウェイの入れ方
山本 亨
1
1日大麻酔学
pp.276-279
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200704
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いろいろな原因で昏睡状態になつた患者で,生存するために十分なガス交換をうるのに,もつともたいせつなことは,気道が完全にたもたれていること,および十分な換気運動があることである。
睡眠剤,農薬,一酸化炭素などの中毒,麻酔中および麻酔後,外傷,脳出血,てんかん,糖尿病,低血糖,尿毒症,重症の心,肺,肝疾患などで昏睡状態におちいり,咽頭反射のなくなつた患者では,唾液などの分泌物や吐物の貯留や,口唇および舌などの軟部組織による上部気道の閉塞が起こりやすい。
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