今月の主題
<話合い>慢性肝炎—その概念と診断・治療の実際
高橋 忠雄
1
,
三辺 謙
2
,
菅 邦夫
3
1慈恵大内科
2慶大内科
3菅内科診療所
pp.1156-1162
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200547
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「慢性肝炎」とはなにか
司会(菅) 慢性肝炎というのは,臨床から使いはじめた言葉だと思うのですが,その内容については,未だ十分固まつてないように思うのです。まず慢性肝炎というものを,一体どんなふうに考えたらいいか,定義とか内容とかいうことですね。高橋先生からひとつ。
高橋 私は少し偏つた考えをもつてるように自覚しているのです。というのは,慢性肝炎という病名は私自身もよく使いますが,急性肝炎に近いものではなくて,むしろ肝硬変症に接近しているような場合ですね。ちよつと一般の方の使い方と違うのでないか,と思います。
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