今月の主題
慢性肝炎についての反省
三辺 謙
1
1慶大内科
pp.1152-1155
発行日 1964年11月10日
Published Date 1964/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200546
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慢性肝炎とは,原因的にはいろいろちがう肝炎が一様な臨床像を呈するところからつけられた名称である。したがつて,肝病変の性状や予後についてのものではなく,単に持続期間を表わしたものである。慢性肝炎という名称に,より動的な意味を持たせるためには,臨床経過,肝機能検査成績,肝の組織学的所見を組み合わせて,性状を分することが手始めとなろう。本稿では,このよう類な反省をもとに,慢性化の因子,治療の問題に言及している。
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