今月の主題
<話合い>胃ポリープ—診断を中心に
白壁 彦夫
1
,
村上 忠重
2
,
崎田 隆夫
3
1千葉大内科
2昭和大外科
3国立がんセンター内科
pp.338-347
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201208
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茎(Stiel)の有無とレ線診断
白壁(司会) まずポリープの茎を話題にしましよう。村上先生お願いします。
村上 茎のあるポリープというのは粘膜ひだの山の頂上にポリープができたというふうに考えれば,簡単に理解できると思います。したがつてその尖端部は平担なFalteのないところにできた茎のないポリープと同じことになると考えています。ただときに茎のほうまで病変のおよんでいるポリープもあるようですから,そう一概にはいえませんが,これも茎のないポリープの周囲の粘膜まで病変のおよんでいることがあるのを思い浮べますと,大体同じと考えてよいでしよう。ですから普通の茎のあるポリープは帽子がFalteの上へ乗つかつている,茎のないものは帽子が地面に直接のつかつているという風に考えてよいと思います。さてそれが,診断の上からどうでしようか。茎のあるのとないのとでよほど変わつてきますか。
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