If…
つきまとつた外交官の夢—九大名誉教授 沢田藤一郎氏に聞く
長谷川 泉
pp.1056-1057
発行日 1964年10月10日
Published Date 1964/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200520
- 有料閲覧
- 文献概要
長谷川 先生,もし医師にならなかつたらどんな途に進まれたとお思いでしようか。
沢田 私にはこの問題は考えられんことです。なんとなれば私は医者のひとり息子でしたから。しかし中学のときにはいろいろのことを考えたことがあります。中学の3,4年のころに禅寺にひとりで下宿しておつたせいでしよう,仏典を読破し場合によつては坊主になろうかと思い,親に話して叱られ,おじやんになつたことがあります。宮沢賢治君は同級生であり,後に有名になつたが,当時は偉い人であつたとは思いませんでした。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.