私の意見
内科医長と病院管理業務
小野田 敏郎
1
1東京警察病院内科
pp.903-904
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200477
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〈内科医はその広い視野をもつて……〉
内科の学問はからだ全般を観察し,分析し,綜合するものですから,内科医は他の科の医師諸君に較べて全般を管理するという訓練ができているように思われます。
病院管理のうえでトップレベルにあるひとびとがいわゆる最高幹部会議をひらきます。それはあるいは医長会議という名称で各科医長に薬局長,総婦長,事務長を加えておこなう場合もあり,少数の医長に総婦長,事務長という組合わせで実施する場合もありましよう。こんな場合に,内科医長は内科という範囲の代表者であることはもちろんですが,病院全般を眺めた高次の立場でいろいろの問題を判断しなければなりません。そしてこの場合,内科医長はとくにいわゆる小科といわれる医長諸君よりも必ず広い視野をもちうるものです。
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