特集 「病院死」を考える
[インタビュー]緩和ケア病棟での死—国立がんセンター東病院・志真泰夫病棟医長が語る
志真 泰夫
1
1国立がんセンター東病院緩和ケア病棟
pp.1111-1116
発行日 1994年12月1日
Published Date 1994/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901394
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緩和ケア病棟は看取りだけの場所!?
国立がんセンターの新しい病院として東病院がオープンしたのは1992年7月でした.2年あまりが経過したことになりますが,この間,緩和ケア病棟に入院された方は2年間で392人にのぼります.そのうち約8割が死亡退院,残りの2割の方がある程度症状が改善し,一旦退院して自宅に戻っています.
一般に多くの方は,緩和ケア病棟イコール看取りの場所,死を迎える場所と理解しておられます.大体亡くなる1か月くらい前に入院するケースが多く,緩和ケア病棟で死亡した方の在院日数は,1年目が33日,2年目が36日となっています.
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