治療のポイント
消化性潰瘍患者の生活指導
松永 藤雄
1
1弘前大内科
pp.540-542
発行日 1964年7月10日
Published Date 1964/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200365
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潰瘍の成因頻度に地方差があるか
多くの農村をかかえている地方都市弘前で,消化性潰瘍患者の精神身体医学的調査を行なつた。もちろん私の教室の患者であるから,この患者たちに,「大学病院に来院した患者である」という程度の患者選択が行なわれていることはやむをえない。ことに私の周囲の公立病院に,教室出身者が多数配置されてきた昨今では,その地区の患者の大半はその地区病院で大学病院なみの診療を受けている。ここで私が患者選択の問題にこだわるのは,大都市と地方との患者の潰瘍成因やその頻度に,なにがしかの相違がありはしないかと考えられるからである。
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