グラフ
ガストロカメラ
崎田 隆夫
1
1がんセンター内科
pp.178-182
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200260
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近年,胃内視鏡の進歩および普及は目ざましい。その歴史をみると1868年Kussmaulが胃鏡を考案して以来,内外で種々の改良がなされ,最近,柔軟なHirschowitz Gastroduodenal Fiberscope(GFS)は胃内視鏡検査に新生面を開き,漸く国産GFSも完成するに至った。一方,胃カメラ(ガストロカメラ,GT)が完成され,各方面で臨床応用と改良が進められ,今日のGT-Vが生まれた。さらに管を細くした集検用GT(GT-P)やFiberscope付GT(GTF)も実用化されはじめている。
胃疾患の診断には,GTは粘膜面に,X線は形,深さ,硬さなどの観察に適しているので,この両者の併用は必須でそれにより効果をあげている。実際,近年問題となっている早期胃がんの診断学はX線にGTが併用されてから画期的な発展をとげた。
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