今月の主題
いわゆる脊髄炎
黒岩 義五郎
1
1九大脳神経病研究所
pp.201-204
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200264
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脊髄炎は一つの病気ではなく,多くの原因による疾患群で炎症のみでなく代謝異常,中毒など種々であるので後者を脊髄症(Myelopathy)とよぶ。その臨床形態は種々で①横断性,②上行性,③散在性,④ビマン性,⑤局所性などがある。
急性脊髄炎をおこす疾患で多いものは,感染後または副感染性,ワクチン接種後および特異性のものである。また多発性硬化症なども脊髄炎で始まり得る。慢性脊髄症も種々の原因でおこるが代謝性,頸部脊髄症なども少なくない。
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