増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
特殊検査とオーダーのポイント
手術・処置支援のための3D-CT(1)胸部—胸腔鏡下食道手術の術前simulationを例に
森田 佳明
1
,
高瀬 圭
2
1国立循環器病研究センター放射線部
2東北大学病院放射線診断科
pp.241-245
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200068
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近年,低侵襲手術として,胸腔鏡や腹腔鏡などの鏡視下手術が施行されているが,このような低侵襲手術では,実際の術視野において触覚や遠近感が乏しく3次元的なイメージを捉えることが難しいため,解剖学的な誤認による血管や臓器の損傷に注意が必要となる.そのため,術前に実際の術視野に合わせた3D画像を作成することは,術操作の習熟や安全性を向上させる点で有用と考えられる.
本稿では,胸部領域の手術支援の例として,胸腔鏡下での食道癌手術における3D-CTを用いた術前simulationに関して東北大学で行っている方法を例に述べる.
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