特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
併存疾患からみた治療と兼科のポイント
【腎疾患】
腎疾患と糖尿病―CKDと新しい糖尿病性腎症病期分類が狙うもの
守屋 達美
1
,
松原 まどか
1
1北里大学健康管理センター
pp.1482-1489
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107707
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ポイント
◎糖尿病性腎症の新しい病期分類には,すべての糖尿病患者を表中に含むことが可能である.しかし,尿蛋白あるいは腎機能低下をきたす糖尿病患者のすべてが糖尿病性腎症とは限らないので,鑑別診断は必須である.
◎腎疾患でステロイド治療を行う際には,使用前に耐糖能異常の検索を必ず行い,開始後は頻回の血糖値のチェックを行う.
◎糖尿病医へのコンサルテーションに際して重要なことは,急性代謝失調を見逃さないことである.
◎腎機能低下があっても使用できる糖尿病薬が増えている.腎機能の程度に応じて使い分けるべきである.
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