特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
併存疾患からみた治療と兼科のポイント
【女性学】
新しい妊娠糖尿病基準とその管理
福本 まりこ
1
,
細井 雅之
1
1大阪市立総合医療センター糖尿病内科
pp.1462-1465
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107703
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
◎妊娠糖尿病の新診断基準では,75g糖負荷検査1点以上陽性でGDMと診断されるように変更され,患者数は数倍に増加すると考えられる.
◎食事療法のみで血糖値がコントロール目標に達しない場合は,本邦では原則インスリン治療となる.
◎増加する1点陽性GDMの管理に関するガイドラインは未確立であるが,現時点では食事療法による母体体重管理が最も重要である可能性が示唆される.
◎GDM既往女性の産後糖尿病発症の相対危険率は7.43倍であり,産後も継続した健診受診や発症予防のための療養指導が重要である.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.