書評
細胞診を学ぶ人のために 第4版
福田 利夫
1
1群馬大学医学部・応用検査学
pp.850
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107581
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本書の初版は1990年に発刊されました.たかが15年前と思われますが,初版の当時は,病理組織学と細胞診断学とを有機的に結び付け,分かりやすく解説した教科書は他にみられず,国内で細胞診を“学ぶ”人たちの新しいスタイルの教科書として好評をもって迎えられました.その後,国内・国外の細胞診領域での進歩にあわせて,今日までの15年間に3回の改訂が行われ,今回の第4版に至っています.
今回の改訂に携わった執筆者のうち,6名の病理医は細胞診断学に造詣が深く,細胞診専門医・指導医として細胞検査士の教育に深い経験と理解をもたれている方々です.また6名の細胞検査士は全員,癌研究会附属病院に所属し,細胞診の第一線で活躍されているとともに,細胞検査士の教育に多年の経験を蓄積されている方々です.これらの筆者の方々が編集と執筆を担当された坂本穆彦教授の意向のもとで,細胞診の基本から応用までのすべての領域について過不足なく,また初心者にも理解しやすいように解説されています.
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