特集 診て考えて実践する―水・電解質管理と輸液
水・電解質管理のために必要な生理学・病態生理学
輸液療法選択に必要な生理学
佐々木 彰
1
,
安田 隆
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院腎臓・高血圧内科
pp.227-233
発行日 2014年2月10日
Published Date 2014/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107315
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ポイント
◎成人では,体重の60%が体液である.体液の約2/3が「細胞内液」,約1/3が「細胞外液」として存在し,さらに細胞外液の約3/4が「間質」,約1/4が「血管内」に分布している.
◎Na濃度の異常は「電化質を含まない真水(自由水)の量の異常」,細胞外液量の異常は「Na量の異常」として捉える.
◎輸液に際しては患者の病態に応じて,「維持輸液」と「是正輸液」を考慮して投与する量と内容を決め,経過をみて修正を行う.
◎輸液製剤を含めたすべてのinput,さらにすべてのoutputは,「5%ブドウ糖液」と「生理食塩水」の混合液として考える.
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