特集 内科診療にガイドラインを生かす
循環器疾患
末梢動脈閉塞性疾患
松尾 汎
1
1松尾クリニック
pp.66-72
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107081
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
わが国においては,循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2005~2008年度合同研究班報告)として,「末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン(Guidelines for management of peripheral arterial occlusive diseases:JCS 2009)」が合同研究班参加学会(日本循環器学会,日本血管外科学会,日本血管内治療学会,日本血栓止血学会,日本心臓血管外科学会,日本心臓病学会,日本糖尿病学会,日本脈管学会,日本老年医学会)から出されている(Circ J 73 SupplⅢ,2009).そのほかに,心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(日循合同研究班報告2012年改訂版)において,運動療法の有用性が述べられている.
海外では,TASC(Trans-Atlantic Society Consensus for the management of PAD)およびTASCⅡがあり,後者では日本からも委員が参加して,国際的なPADの診療ガイドライン(日本語訳:TASCⅡ Working Group/日本脈管学会 訳:下肢閉塞性動脈硬化症の診断・治療指針Ⅱ)として認知されている(図1, 2)1).近年中に改訂される予定と聞いているが,それらに関連するのがACCF/AHAガイドライン(2011)である.
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