特集 内科診療にガイドラインを生かす
循環器疾患
高血圧
上竹 勇三郎
1,2
,
下澤 達雄
3
1東京大学大学院医学系研究科・医学部研究倫理支援室
2東京大学大学院医学系研究科腎臓内分泌内科
3東京大学医学部附属病院検査部
pp.28-32
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107074
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内科診療に役立つ国内外のガイドライン
わが国では,日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2009(JSH 2009)」1)が広く用いられている.一方,世界の高血圧治療ガイドラインとしては米国のJNC,欧州のESH/ESC,WHO/ISH,英国のNICE/BHSなど多くのガイドラインが発行されている.JNCはJNC 72)が発表されてから,すでに10年が経過し,近日中の改訂が期待されている(表1).
JSHは2014年に改訂を予定しているが,NICE/BHS 2011やこの度改訂されたESH/ESC 2013,本年に改訂を予定しているJNC 8の変更点を踏まえて行われるものと考えられる.どのガイドラインもエビデンス重視であることは間違いないが,エビデンスレベルや推奨度の記載については,比較的新しいガイドラインには明記されている.
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