特集 内科医のためのクリニカル・パール2
内分泌
内分泌疾患のクリニカル・パール
横田 健一
1
,
柴田 洋孝
2
1慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科
2大分大学医学部内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座
pp.1632-1635
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106993
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発熱と咽頭痛を訴えた患者では甲状腺疾患を必ず鑑別診断に入れる
発熱と咽頭痛を訴える患者では感冒と決めつけずに,亜急性甲状腺炎,急性化膿性甲状腺炎などの甲状腺疾患を必ず鑑別診断に入れながら診察する.診断のヒントとして亜急性甲状腺炎では甲状腺中毒症症状が,急性化膿性甲状腺炎では12歳以下で生じる左側(90%以上)の痛みが特徴的である.一方で,甲状腺癌の多くは頸部のしこりで気づかれることが多く,甲状腺結節が頸部の痛みにより見つかった場合,甲状腺良性腫瘍の出血をまず考える.
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