特集 内科医のためのクリニカル・パール3
呼吸器
呼吸器疾患のクリニカル・パール
松瀬 厚人
1
1東邦大学医療センター大橋病院呼吸器内科
pp.1648-1650
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225113
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病態生理の鍵
呼吸困難はほとんどすべての呼吸器疾患で生じうる症状であり,臨床では即時の判断を求められる.
呼吸は人の生命維持機能のなかで唯一,脳幹部の中枢のみならず大脳皮質からの随意的な制御を受けるため,呼吸困難の感じ方には主観が入りやすく,個人差も大きい.したがって,客観的に呼吸困難を定義することは難しいが,「通常,無意識に行われている呼吸が,苦痛を伴って意識に昇ってきた状態」と定義される.
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