特集 “実践的”抗菌薬の使い方―その本質を理解する
総論:薬剤同士の“同じ部分=類似性”をまとめてその特徴を理解する
【対象微生物でまとめる】
抗嫌気性菌薬
北薗 英隆
1
1東京ベイ浦安市川医療センター総合内科・感染制御室
pp.1166-1169
発行日 2013年7月10日
Published Date 2013/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106879
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ポイント
◎嫌気性菌感染はフォーカスや臨床状況で疑う.
◎嫌気性菌はしばしば培養での検出,同定が難しい.
◎嫌気性菌感染の多くは好気性菌との混合感染であり,両者のカバーが必要である.
◎横隔膜上と横隔膜下によって,治療に用いる抗菌薬は異なる.横隔膜下は嫌気性菌の量が多く,かつ耐性のBacteroides属が多い.
◎今のところβラクタマーゼ配合ペニシリン,カルバペネム,メトロニダゾール,チゲサイクリンに対する嫌気性菌の耐性はほとんどない.
◎セファマイシン,クリンダマイシン,モキシフロキサシンは横隔膜上でも横隔膜下でもin vitroでの嫌気性菌の耐性が増えている.
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