書評
―相馬一亥 監修 上條吉人 執筆―急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版
冨岡 譲二
1
1福岡和白病院・救急部
pp.115
発行日 2013年1月10日
Published Date 2013/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106632
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
北里大学で中毒・心身総合救急医学講座を主宰されている上條吉人先生は,大学で化学を学んだ後,医学部に進学.精神科医としての人生を歩み始めた矢先に,受け持ちの患者さんが自殺されたことをきっかけにして,一大決心をして救急医学の道に進まれた熱意ある医師です.診療の傍ら,主に中毒に関してのたくさんの論文を書いてこられましたし,臨床医の視点から中毒診療を体系化した名著『臨床中毒学』(医学書院,2009年)をはじめ,中毒に関するご著書も多数上梓されています.
今回ご紹介する『急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版』は,その上條先生の最新作.急性中毒診療の入門書として定評のあった『イラスト&チャートでみる急性中毒診療ハンドブック』(医学書院,2005年)を,「レジデントマニュアル」シリーズの一冊として改訂したものです.サイズがほかの「レジデントマニュアル」シリーズと同じマニュアル判(B6変形判)と,ずいぶんコンパクトになっただけではなく,内容も全面的に見直され,『臨床中毒学』と連携できるように工夫されています.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.