今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために
肝硬変合併症の病態生理と診断法
肝性脳症
鈴木 一幸
1
1岩手医科大学附属病院消化器・肝臓内科
pp.1170-1173
発行日 2012年7月10日
Published Date 2012/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106040
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ポイント
★肝硬変による肝性脳症は,門脈-大循環短絡(シャント)の因子が強いタイプ(シャント型あるいは慢性再発型)と肝細胞障害の強いタイプ(肝細胞障害型あるいは末期昏睡型)に分かれ,予後は後者で悪い.
★肝性脳症の誘因・増悪因子を検索する.
★潜在性肝性脳症の存在にも留意して診療を行う.
★精神神経機能異常の程度により昏睡度(Ⅰ~Ⅴ度)を判定し,合わせて肝病態(肝障害の程度)を把握する.
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