今月の主題 新規経口抗凝固薬の光と影
新規経口抗凝固薬の臨床試験とエビデンス
アピキサバンとARISTOTLE試験,AVERROES試験
棚橋 紀夫
1
1埼玉医科大学国際医療センター神経内科
pp.984-987
発行日 2012年6月10日
Published Date 2012/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105988
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ポイント
★アピキサバンは直接的,競合的第Xa因子阻害薬で,非弁膜症性心房細動患者の塞栓症予防の有力な選択肢の1つである.
★ARISTOTLE試験では,アピキサバンはワルファリンよりも有意に塞栓症を抑制し,出血性合併症も少ないとする結果であった.
★AVERROES試験では,アピキサバンはアスピリンよりも有効性の面で明らかに優っており,出血性合併症の面でも有意差はなかった.
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