連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・2
胃腸炎に対する抗菌薬服用後に皮疹が増悪した若年男性
岡田 正人
1
,
衛藤 光
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院皮膚科
pp.913-917
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105964
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後期研修医(皮膚科) 腹痛に皮疹を伴った20歳男性です.来院2週間前に右足関節痛と鮮紅色の皮疹を発症し,翌日から腹痛も出現しています.腹痛が改善しないため1週間前には他院を受診し,上部消化管内視鏡(GF)で胃十二指腸炎の診断となり,入院のうえミノマイシンの点滴が開始されました.3日後には頻回の下痢と皮疹の増悪のため,抗菌薬は中止されています.その後,筋肉痛,関節痛も出現し当院に転院となりました(表1).
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