特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
II 感染症
21.ウイルス感染性胃腸炎と抗菌薬
大石 智洋
1
1川崎医科大学 小児科学講座
キーワード:
ロタウイルス感染症
,
胃腸炎
,
抗ウイルス剤
,
バクテリアルトランスロケーション
,
禁忌(治療)
Keyword:
Antiviral Agents
,
Gastroenteritis
,
Rotavirus Infections
,
Bacterial Translocation
pp.1556-1557
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086293
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- 文献概要
ウイルス感染性胃腸炎に対し抗菌薬を使用しないということは,おそらく大半の小児科臨床医のコンセンサスを得ていることと思われる.実際にガイドラインなどでも,小児のウイルス感染性胃腸炎において,「抗菌薬は使用しない」ことが,推奨度A,つまり強く推奨されている.しかしながら本稿では,他稿に基づき,「どのようなとき・どのように使うか」および「使うべきでないとき・そのようなときどうするか」に分けて記載する関係上,「実際の診療で,ウイルス感染性胃腸炎か否か判明していない際にどうするか」という観点で述べる.
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