今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
下痢症へのアプローチ
抗菌薬関連性腸炎
池谷 賢太郎
1
,
飯田 貴之
1
,
花井 洋行
1
1浜松南病院消化器病・IBDセンター
pp.231-234
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105781
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
★抗菌薬関連性腸炎として,偽膜性腸炎,出血性腸炎,MRSA腸炎が挙げられる.
★C.difficile感染症で,偽膜性腸炎などを包括する疾患概念をC.difficile関連疾患(CDAD)という.
★CDADは欧米にて強毒株によるアウトブレイク,炎症性腸疾患患者の病態悪化への関与などで注目が高まっている.
★抗菌薬関連腸炎が疑われた際には,原因薬剤の中止と同時に,C.difficile毒素検出キットや便培養,内視鏡検査を施行し,速やかに適切な治療を行うことが望ましい.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.