今月の主題 海外旅行と臨床検査
各論
旅行者下痢症
甲斐 明美
1
Akemi KAI
1
1東京都健康安全研究センター微生物部
キーワード:
旅行者下痢症
,
コレラ菌
,
赤痢菌
,
毒素原性大腸菌
,
フルオロキノロン系薬剤
,
薬剤耐性菌
Keyword:
旅行者下痢症
,
コレラ菌
,
赤痢菌
,
毒素原性大腸菌
,
フルオロキノロン系薬剤
,
薬剤耐性菌
pp.1245-1250
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100752
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
海外旅行者下痢症から検出される菌の特徴としては,①感染症法で2類原因菌赤痢菌が最も多く,次いでコレラ菌が検出される,②検出菌全体では,毒素原性大腸菌の検出率が一番高く,全体の1/3を占める,③1人から複数種の病原菌が検出される例も多い.さらに,④フルオロキノロン系薬剤に対する耐性菌や低感受性菌の出現状況に注意する必要がある.〔臨床検査 50:1245-1250,2006〕
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.