今月の臨床 初期治療60分—婦人科救急
術後の救急対策
1.深部静脈血栓症と肺梗塞
井槌 慎一郎
1
,
武田 佳彦
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.1550-1552
発行日 1996年12月10日
Published Date 1996/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902770
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肺梗塞は,全身の静脈系に発生した栓子(血栓,脂肪,空気など)が肺動脈を閉塞する肺塞栓症から発症し,その閉塞動脈域の肺実質が出血性壊死を起こしている病態(肺塞栓症の10〜15%に発症)をいう.
肺塞栓症の原因としては,骨盤内や下肢深部静脈血栓症の合併症とも言え,その閉塞部位,範囲,程度によっては急速に進行し致命的となるため,深部静脈血栓症に対する迅速な診断と治療により,その発症を防止することが重要である.
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