今月の主題 視ないで診る消化器疾患―考える内科医のアプローチ
内科医がリードする消化器疾患の治療戦略
慢性便秘症
丸田 紘史
1
,
三浦 総一郎
1
1防衛医科大学校病院内科2
pp.1598-1603
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105374
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ポイント
★腹部腫瘍による閉塞(特に大腸癌)を見逃してはならない.また,腹部臓器による圧排や高カルシウム血症に潜む悪性腫瘍の可能性も見逃さぬようにする.
★薬剤性や全身疾患に伴う便秘を除外することが大切である.原因が1つとは限らない.
★下剤の乱用により,大腸平滑筋の萎縮が進行しslow transitへ移行することがないように,刺激性下剤への依存を防ぐことが必要である.
★直腸診は身体所見上重要である.直腸肛門部の器質的および機能的な障害のために排便が障害されている可能性がある.
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