連載 アレルギー膠原病科×呼吸器内科合同カンファレンス・16
“去る者は追わず”
岡田 正人
1
,
仁多 寅彦
2
1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人・小児)
2聖路加国際病院呼吸器内科
pp.1282-1286
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105286
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後期研修医(アレルギー膠原病科) 今回は,急性発症の多関節炎にて当科を紹介受診された39歳の女性です.来院6週間前に両側の肘と膝関節に痛みが出現し,2週間前に近医を受診しています.近医では,対称性多関節炎ということで関節リウマチを疑われ,血液検査にてCRPが2.4mg/dlと軽度上昇していました.抗体に関しては,リウマトイド因子,抗CCP抗体,抗核抗体とも陰性でした.血清のACE(アンギオテンシン変換酵素)も測定され陰性でしたが,胸部X線写真で両側肺門部のリンパ節腫脹が指摘されたためにサルコイドーシスも疑われ,確定診断のため当院紹介となりました.
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