今月の主題 緊急画像トラブルシューティング―内科医のためのPearlとPitfall
腹部疾患を疑ったら
急性胆道炎:どんなCT所見が危険なの?
横江 正道
1
1名古屋第二赤十字病院総合内科
pp.611-614
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105118
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ポイント
★急性胆管炎はCTでは直接診断はできないが,成因をCTで確認することは重要である.
★総胆管結石による急性胆管炎では,総胆管結石による閉塞や通過障害,胆管がんなどの狭窄にかかわる所見を見きわめるべきである.
★胆囊摘出術や内視鏡的ドレナージ,乳頭切開術の既往などを問診で確認しておくべきである.
★急性胆囊炎の診断はCTよりも腹部超音波のほうが感度は優れている.
★気腫性胆囊炎や穿孔については,造影CTのほうが画像所見を得やすい場合がある.
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