今月の主題 皮膚から内科疾患を疑う
紅斑
全身症状を伴う播種性紅斑
何川 宇啓
1
,
狩野 葉子
1
1杏林大学医学部付属病院皮膚科学教室
pp.29-33
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104966
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ポイント
★発熱を伴う播種性紅斑を見たら,薬疹とウイルス感染症を疑う.
★播種性紅斑を皮膚所見のみで診断するのは困難であるので,皮膚の性状と分布を経時的に観察する.
★診断には詳細な問診が重要である.
★薬疹は投薬後すぐに出現するとは限らず,ある特定の薬剤では長期内服後に発症する.
★薬疹の中にはヘルペスウイルスの再活性化を伴うものがある.
★重症薬疹の一つであるDIHSでは,遅発性に臓器障害が次々と出現し,致命的な状態となりうる.
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