特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
細菌検査
検体別同定検査各論
喀痰微生物検査
石橋 令臣
1
,
國島 広之
1
,
賀来 満夫
1
1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学分野
pp.562-563
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104844
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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
適切な抗菌化学療法には,原因菌の分離・同定が必要不可欠であり,抗菌薬開始後は経時的に原因菌の同定が困難になる1)ため,まず抗菌薬を開始する前に検体を採取することが重要である.上気道には多くの口腔内常在菌が存在するため,検体採取における品質保証が求められる.また,原因微生物により早期に培養を開始したほうがよい菌種も多く,定量的な評価も有用であることがあるため,直ちに検査室に搬送し,迅速に検査を開始する.
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