増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
微生物学的検査
細菌同定検査
喀痰微生物検査
塚本 千絵
1
,
小佐井 康介
1
,
栁原 克紀
1
1長崎大学病院検査部
pp.506-507
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223364
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検査の概要,異常を示す疾患・病態
喀痰の微生物検査は主に肺炎や肺結核,下気道感染症などの原因菌を検出し,適切に抗菌薬を選択することを目的としている.
◆原因菌
肺炎は市中肺炎,院内肺炎,医療・介護関連肺炎(nursing and health care associated pneumonia:NHCAP)に大別され,主な原因菌は市中型肺炎では肺炎球菌,インフルエンザ菌,Moraxella catarrhalis,院内肺炎ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA),緑膿菌,肺炎桿菌,アシネトバクター属,NHCAPでは肺炎球菌,黄色ブドウ球菌(MRSA含む),クレブシエラ属などの腸内細菌,緑膿菌である.
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