特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第8集
血液生化学検査
酵素および関連物質
ADA(アデノシンデアミナーゼ)
田内 一民
1
1医療法人社団光風会田内内科医院
pp.188-189
発行日 2010年10月30日
Published Date 2010/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104736
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アデノシンデアミナーゼ(adenosine deaminase:ADA)は,細胞内で核酸の代謝にかかわり,プリン体の分解と再利用に関する酵素の1つで,アデノシンを加水分解してイノシンとアンモニアを生成する反応を触媒する.ADA1とADA2の2種のアイソザイムがあり,ADA1は各種組織由来,ADA2はTリンパ球由来で,ADA1の大半は結合蛋白と結合している.
ADAは生体各組織に広く分布し,その活性は胸腺,脾臓,口蓋扁桃,リンパ節で高く,次いで肝,肺,膵となっている.
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