今月の主題 酸塩基・電解質―日常で出くわす異常の診かた
座談会
酸塩基平衡・電解質異常―治療につながる診かた・考えかた
柴垣 有吾
1
,
横井 徹
2
,
相馬 友和
3,4
,
田川 美穂
5
1聖マリアンナ医科大学病院腎臓・高血圧内科
2横井内科医院
3東北大学大学院腎高血圧内分泌学分野
4東北大学大学院医化学分野
5京都桂病院腎臓内科
pp.1072-1084
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104500
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酸塩基平衡・電解質異常は,概念的で多様かつ複雑なことから,非常に難しくとっつきにくい印象を抱かれる.しかし,さまざまな原疾患によって起こり,程度の差こそあれ,どの診療科でも遭遇するcommon problemである.臨床現場では,輸液や薬剤による医原性の異常が跡を絶たないことからも,すべての医師がある程度の知識をもつ必要がある.
酸塩基平衡・電解質異常をどう考え,診断・治療に結びつけるか.また,医原性の異常を引き起こさないために必要な知識はなにか.本座談会では,臨床経験を元に開業医,研修医,勤務医の立場からの意見を伺いながら,内科医にとっての酸塩基平衡・電解質のminimum requirementを探りたい.
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