連載 手を見て気づく内科疾患・17
著明な手の腫脹―鎖骨下静脈閉塞
松村 正巳
1
1金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科
pp.743
発行日 2010年5月10日
Published Date 2010/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104457
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
患 者：84歳，女性
病 歴：1年前に腎硬化症から慢性腎不全となり血液透析が導入された．左前腕に内シャントが作成されたが閉塞した．続いて右肘部で動静脈吻合が行われたが，右鎖骨下静脈まで血栓性静脈炎を併発した．右鎖骨下静脈の完全閉塞のため右腕全体が著明に腫脹した．
身体所見：右手が著明に腫脹し，左手との差が明白である（図1）．右肩に側副血行路の発達が認められた（図2）．
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.
